『松江の茶室』完成です
ブログ
BLOG
1月の末から工事に掛かっていた『松江の茶室』が先日無事完成し、お引渡ししました。
お茶のお稽古に使われるために、既存の6帖の和室を本間4帖半に炉を切り、お茶室としました。
現在の住宅の建設事情ではどうしても建材ロスを無くし、コストを抑えることが重要で、
なかなか本間のグリッドを採用することが少なくなりました。
この一部屋だけの改装ですから、既存のサッシや出入り口を動かすことはできず、
様々な規制のある中で、落ち着きのある静けさを湛えた空間ができました。
この茶室の芯となる床柱は桑の木です。
4帖半の茶室にしてはしっかりとした太さの角材で、派手さもなくさりげない木目の柱のようですが、
空間を引き締める力強さをこの茶室に与えています。
この力強さを持ちながら、障子の桟の太さ、襖紙、天井材などにより空間全体としては
たおやかで柔らかで素直な茶室になったと思います。
これから年月を経ることで風合いが出てくることでしょう。
また伺うのが楽しみです。
神戸市の建築設計事務所 H+M atelier(エイチプラスエム アトリエ)
住宅や店舗、事務所の新築や改築をご計画中の相談、いつでもお待ちしています。
神戸市の建築設計事務所 H+M atelier(エイチプラスエム アトリエ)