NHKの朝ドラ『ごちそうさん』を何気に見ていて、あれっ！？と目に留まった『大阪ラヂオ放送』という建物。
それもそのはず、その建物はいつも見慣れた『御影公会堂』でした。
（とっても綺麗にCG加工してあり、風合いはあまりないのですが・・・）
御影公会堂は1933年（昭和8年）に白鶴酒造の寄付により建設された建物で、戦時中の空襲で被害を受け、
阪神淡路の震災でも被災しながら今日まで市民に愛され利用されている、東灘区を代表する建築のひとつです。
こういう公の建築物を一企業の寄付で建設できるということは、今ではなかなか考えられないことですね。
やはり時代でしょうか。
余談ですが白鶴酒造の嘉納家は灘中学校の設立にも尽力されたようです。
ただただすごいとしか言えません・・・。

設計は『清水栄二』。東京帝大を出て、神戸市役所に勤められた方です。
清水氏の設計した建物は神戸には何件か現存しているようです。
ｈ氏の卒業した魚崎小学校もそのひとつだったのですが、今は建て替えられました。
御影公会堂は今もサークル活動や様々なイベントに利用されていますが、中は随分傷んでいます。
今の耐震設計にはもちろん適合していないと思いますが、
内装もボロボロのまま何年も修復されないところを見ると、今後改修する予定はないのかなぁ。
地下の食堂は今も営業中で、懐かしいシンプルなオムライスが650円でいただけます。

神戸市の建築設計事務所 H＋M atelier（エイチプラスエム アトリエ）

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