田部美術館
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せっかく山陰へ行ったので、松江市の田部美術館に行く。
この美術館は茶道具を展示する小さな美術館で、
菊竹清訓氏の設計(1979年)。
とてもよかった!
大きな屋根は入母屋になっていて、コールテン鋼で作られている。
雪止めであろうと思われるリブが屋根全体に千鳥に入っていて、リズムを感じる。
屋根に樋はなく、軒先にスリットが開いている。
ここから雨が落ちる計算なんだろうなぁ、と思っていると
その下には排水溝。
グレーチングの錆具合を見ると、計算通りに雨が落ちているのが良くわかる。
コールテン鋼はあらかじめ錆を出した鋼材なので、その錆が流れるんだなぁ。
ただのグレーチングが錆でいい感じの経年変化を醸し出していた。
小さな展示室3つだけの美術館だけれど、ロビーはおおきな空間でとても気持ちいい。
展示室以外は写真を撮っていいので、なかなかこのロビーから離れること出来ず。
力強くざっくりとした大らかさを感じる空間だけど、随所に見るべきディテールがある。
ロビー奥のスロープ入口から振り返るとこんな感じ。
ここの天井高は2mくらい。
空間のメリハリがはっきりしている。
トイレの入り口。
古い石垣のある裏庭を一面全体に見せていて、グレーの石と緑が静謐感を与えていた。
本当にとてもよい一日になった。
かっこいい、大人の建築です。
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神戸市の建築設計事務所 H+M atelier(エイチプラスエム アトリエ)
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神戸市の建築設計事務所 H+M atelier(エイチプラスエム アトリエ)「田部美術館」への2件のフィードバック
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この建物が雪に覆われたときの姿も見たいですね。なんか参考になりそうな気がします。
adrianさま
そうですね。雪に覆われたときの姿、迫力があると思います。
その時期に松江に行くことができれば、報告します!