『ナチュラルな雰囲気で、ってよく言われるんですよね』
と、いつもの美容院のお兄さん。
くせ毛のようで、なんとなくまとまった髪型というのは手間が掛かるらしい。
どんな風に髪が流れるか考えてカットして、
どんな風に跳ねるか考えて髪を巻き、
巻き上がって乾かした髪を見て、もう一度ハサミを入れ、
一旦くしゃくしゃにした後、ワックスをつけて整える。

完成形はいつもカッコいい！

以前出会った花を生ける女性は、
花を活かすためには葉を全部取ってしまうこともある、と言っていた。

葉があると気が散るらしい。
花器に生けられた花を見たとき、全く違和感を感じることはなく、

それでいて凜とした潔い佇まいにぐっと惹き付けられた。
気負いなく、遠慮なく、自然体で暮らせる家を設計したい。
だけれどそれは、計画段階で空間の重心や細かなディテールを詰めて考えておかなければ、
ただただ部屋を作っただけの切りっぱなしのボサボサ髪のような、まとまりのない空間になってしまうのである。

考えぬかれた空間は、少々散らかっていても良い佇まいを感じさせるものだ。
そういう力を持つ住宅を設計したいと、いつも考えている。

住宅や店舗、事務所の新築や改築をご計画中の相談、いつでもお待ちしています。

神戸市の建築設計事務所 H＋M atelier（エイチプラスエム アトリエ）

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