1969年のシステムキッチン
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昨年秋からとあるマンションのリノベーション計画に携わっている。
時代を感じさせるインテリアと設備。
今の新しいマンションと違ってインテリアに大工仕事の気配をあちこちに感じる。
割付がピシッとそろった合板仕上げの壁、コーナーの面取り仕上げ、枠の納まり。
比較的綺麗な状態なので、出来るだけオリジナルを生かそうと計画中なのである。
なかでも当時もっともお洒落で最先端を行っていただろうなぁと感じさせるのがこのキッチン。
セパレート型に分かれてはいるものの、間口2400のシステムキッチンだ。
蛇口を捻ればもちろんお湯も出るし、換気フードも吊戸棚と一体になっている。
コンロの前には給気口。
天板の下から配膳台が引き出され、なんとガスオーブンまで設置されているのだ!
これが一体型のガスコンロとオーブン。3口である。
ほとんど使用されていなかったのか、まったく汚れていない。
五徳が四角くシンプルでなんてカッコいいことか!
そしてシンク横にはソープディスペンサーまで設置されている。
シンク前にはスポンジやたわしを置ける水切り棚。
この時代新しい家電製品がどんどん出てきて、使い易さを追求する日本的な発想の源を見た気がした。
ちなみにナショナル製。今のパナソニックですね。
このマンション、サッシの納め方にも感嘆しました。
楽しい現場です。
神戸市の建築設計事務所 H+M atelier(エイチプラスエム アトリエ)
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